内科・皮膚科・形成外科・歯科|イオンモール東久留米2階

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よくご相談いただく疾患

皮膚科

  • 手湿疹/手あれ
  • 水虫/爪水虫(白癬症)
  • にきび(尋常性ざ痕)
  • じんま疹

アトピー性皮膚炎

よくなったり、悪くなったりをくり返しながら長期間続く皮膚炎で、症状は痒みのある湿疹が中心です。特に乾燥する時期や夏場には悪化することがあります。原因には体質的なものと環境的なものとが絡んでいると考えられています。
アトピー性皮膚炎は、完治することが非常に難しい疾患で、医師と相談しながら、根気強く治療を継続することが大切です。

アトピー性皮膚炎の原因として

  • アトピー素因、アレルギー体質(生まれつきアレルギー反応を起こしやすい体質のこと)
  • 敏感肌、ドライスキン、皮膚過敏性(外部からの刺激に対する防御機能が弱い皮膚の状態で皮膚のバリア機能が低下している状態)
  • 精神的なストレス
  • 生活習慣の乱れ、食生活の極端な偏り
  • 環境因子、汗やダニ、洗剤などの刺激物質、食物などのアレルゲン、気候の変化
などが、挙げられます。
これらの要素が絡み合い、症状を悪化させています。

アトピー性皮膚炎の診断と治療は?

「かゆみがある」「特徴的な皮膚症状と分布」症状が慢性・反復性に経過する」の3つを満たすものを、症状の軽重を問わずアトピー性皮膚炎と診断します。
当院ではアレルギーの採血検査(特異的IgE抗体検査、非特異的IgE抗体検査)も行っています。また最近ではアトピー性皮膚炎の状態を敏感に反映するTARC(血液検査)という項目が注目されており、治療経過を追っていく上でひとつの客観的指標になります。
TARCの値を知ることによって患者様やそのご家族様が病状を把握し、より積極的に治療に取り組むことができるようになると考えています。

アトピー性皮膚炎の診断と治療は?


血清TARC値 アトピー性皮膚炎の重症度の目安
成人 700pg/mL未満 軽症
700pg/mL以上 中等症以上
小児(2歳以上) 760pg/mL未満 軽症
760pg/mL以上 中等症以上

治療は症状に応じた薬やスキンケアで皮膚の炎症(湿疹)やかゆみをコントロールするのが目標です。
炎症を抑えるためにはステロイド外用薬や免疫抑制外用薬(プロトピック軟膏)を用い、かゆみを抑えるためには抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬を内服し、また乾燥のスキンケア対策としては保湿薬を外用します。
薬以外でも生活習慣の改善なども大切です。
当院では、 ナローバンドUVB も設置しております。 ナローバンドUVB は中波長の紫外線を当てる治療法でアトピー性皮膚炎に保険適応となっています。
ステロイド外用剤に抵抗のある方、外用剤の治療でも治りの悪い方はご相談ください。

アトピー性皮膚炎の治療は患者様一人一人の経過や部位、重症度などを総合的な判断が必要ですので、皮膚科専門医を受診しご相談下さい。


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乾癬(かんせん)

銀白色の鱗屑(フケのような垢)をともない境界明瞭な盛り上がった紅斑が全身に出ます(尋常性乾癬と呼びます)。大きさ、数、形は様々で、発疹が癒合して大きな病変を作ることもあります。できやすい部位は慢性の機械的な刺激を受けやすい頭部、肘・膝、臀部、下腿伸側などです。青壮年期に発症することが多く、多発しますが、通常、内臓を侵すことはありません。かゆみは約50%の患者さんにみられます。爪の変形や関節炎を伴うこともあります(関節症性乾癬)。まれに発疹が全身におよぶこともあります(乾癬性紅皮症)。一見すると激しい皮膚症状に見えますが、人に移すことは100%ありません。
原因はまだ完全にはわかっていませんが、乾癬になりやすい遺伝的素因があることは解っています。遺伝的素因に様々な環境因子(不規則な生活や食事、ストレス、肥満、感染症、特殊な薬剤など)が加わると発症すると言われています。

乾癬の治療法

乾癬は慢性で軽快と悪化を繰り返すので、根気強い治療が必要です。治療には主に外用剤、内服薬、光線(紫外線)療法があります。外用薬はステロイド外用薬、ビタミンD3外用薬(ドボネックス)が主に使われます。内服薬としては、レチノイド(ビタミンA)、シクロスポリンなどの免疫抑制剤が主なものです。これに光線(紫外線)療法を加えた3つ(外用療法、内服療法、光線療法)が基本的な治療法です。
光線(紫外線)療法にはいろいろな種類がありますが、波長が311nm付近の極めて狭い範囲の紫外線が乾癬に有効であることが示されています。これが ナローバンドUVB といわれるもので、薬をつけたり、飲んだりする手間がなく、簡便で、照射時間が短く、しかもこれまで行われていたPUVA療法に匹敵する効果があります。さらに外用剤の量を減らすこともできるようになります。
当院では乾癬の患者様には ナローバンドUVB療法 をお勧めしています。通常週に2-3回の頻度で照射を行います。治療は保険適応となっています。

 ≫ ナローバンドUVB照射治療の詳細はこちら 


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接触皮膚炎(かぶれ)金属アレルギー

症状

何らかの物質が皮膚に接触し、それが刺激やアレルギー反応となってかゆみを伴う湿疹が出ます。一般的に「かぶれ」とも呼ばれ、接触した部分の皮膚に紅斑(こうはん)が現れ、ひどいときには、腫れ上がったり、小水疱(しょうすいほう)が出現したりします。

原因

身のまわりにあるほとんどの物質が原因となりえます。たとえば、化粧品や香水、ヘアケア用品、指輪やイヤリング、腕時計、ネックレスなどの金属装身具、衣類、家庭用洗剤、医薬品、そのほか植物、動物などでおこります。

検査と診断

アトピー性皮膚炎の鑑別に特異的IgE検査、好酸球測定、TRAC測定が必要となる場合もあります。

治療

原因となる物質を突き止めて、その物質との接触を避け、短期的にステロイド外用薬やステロイド含有テープ(ドレニゾンテープ)を使用します。かゆみが強い場合には、抗ヒスタミン薬・抗アレルギー薬の内服が有効です。
また金属アレルギーが確認された場合は、歯科でのアマルガム(銀歯)の除去が有効な場合もあります。

原因となる主な植物

ブタクサ、タンポポ、ドクダミ、キク、ユリ、スイセン、ヒマワリ、ポインセチア、シクラメンなどの屋内外の植物、イチョウ、ヤツデなどの庭木、サトイモ、セロリ、アスパラガス、ホウレンソウ、クルミ、タケノコ、玉ねぎなどの野菜、パイナップル、キウイ、パパイヤ、マンゴー、かんきつ類などの果物や香辛料が原因となる場合があります。

原因となる主な化学物質・金属

消毒液(ホルムアルデヒド、ベンザルコニウムなど)、金属(ニッケル、マンガンクロム、コバルト)、化粧品、歯科金属

光アレルギー性接触皮膚炎

光に当ることによって生じる接触性皮膚炎です。有名なもので湿布製剤によるものがあります。単なるシップによるかぶれもありますが、ケトプロフェンなどの一部の湿布の成分は光にあたることで湿布の成分が変化して、光にあたった部分だけに皮膚炎(赤くなる、ぶつぶつができる、水ぶくれができるなど)を起こすことがあり、強いかゆみも伴います。また、日焼け止めの成分(紫外線吸収剤)でも起こることがあるので注意しましょう。

衣服の物理的刺激による皮膚炎

素材は合成繊維より天然素材の方が肌に優しい、と思っている方は多いと思います。しかし、逆に合成繊維の方が化学的に安定しているので比較的かぶれを起こしにくいことをご存じでしょうか?合成繊維は汗を吸収しにくいので、かぶれた場合は、ほとんどが繊維の成分に対するかぶれではなく、発汗や服がこすれることによって起こる物理的刺激のせいです。
物理的刺激は綿や麻、ウールなどの天然素材でも起こりますので、自分に合った肌触りの良い服を選ぶことがポイントです。服のボタンやアクセサリーによってもかぶれが起こるので注意しましょう。

加水分解小麦入り石鹸による食物アレルギー

小麦のタンパク質を細かく分解した成分が入っている石鹸が原因の食物アレルギーが報告されています。皮膚や目、鼻の粘膜から入った小麦成分が原因でアレルギーとなり、小麦を含む食事をとると、顔の腫れ、かゆみ、血圧低下、呼吸困難などが起こります。

口腔アレルギー

皮膚に原因物質が接触して皮膚炎が起こるのと同じように、口の中の粘膜に果物などの食物が接触することで、口の中がヒリヒリしたりかゆくなったり、腫れたりすることがあります。これを「口腔アレルギー」といいます。また、口の中だけでなく、じんましんやアナフィラキシーショックを起こすこともありますので注意が必要です。 花粉症との関連性もいわれており、シラカバ花粉症の人はリンゴ、イチゴ、キウイなど、スギ花粉症の人はトマトなどで口腔アレルギーを起こすことがあります。

接触性皮膚炎、金属アレルギー、化学薬品などによる皮膚炎が気になる患者様は公立昭和病院での パッチテストパネル検査 および血液検査(特異的IgE検査)を紹介いたします。

 ≫ パッチテストパネル検査の詳細はこちら 


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尋常性白斑

尋常性白斑は皮膚のメラノサイト(色素細胞)が何らかの原因で減少または消失する後天的に発症する皮膚病です。メラノサイト(色素細胞)は紫外線から皮膚を守るためにメラニン色素を産生していますが、その減少、消失により皮膚の色が白く抜けていきます。
発症は子供から高齢者までの幅広い年齢層に発症します。
白斑の原因は、酸化ストレスによるメラニン産生障害、自己免疫や薬剤、化学物質によるメラノサイトの障害などが考えられています。

尋常性白斑の治療

日本皮膚科学会では次のような治療を推奨しています。

治療薬・治療法推奨度推奨文
ステロイド外用療A-B尋常性白斑の治療にステロイド外用は有効である。
活性型ビタミンD3外用薬C1-C2尋常性白斑に対してビタミンD3外用薬を単独では効果が弱く、PUVAやNBUVB療法と併用することは行うことを考慮しても良い。
タクロリムス軟膏B治療効果が高い可能性はあるが、長期安全性は不明であり、3~4カ月を目処に効果判定を行う。
ナローバンドUVB照射療法B成人の尋常性白斑の患者に対する治療としてNB-UVBはPUVAよりも治療効果に優れ、保険適応もあり、紫外線療法の中で第1選択としてよい。
ステロイド内服C1進行性の尋常性白斑に対して行ってもよい。

以前はステロイドの外用剤やPUVA療法が治療の主体でしたが、最近では日本皮膚科学会でも ナローバンドUVB照射療法 を推奨しています。
当院でもナローバンドUVB照射療法を行うことをお勧めしています。 ナローバンドUVB は、治療に最も効果的な波長をもつ紫外線を使用する光線療法です。
 ナローバンドUVB照射療法 は非常に治療効果が高く、ステロイド外用、タクロリムス外用などと比較して副作用の少ない治療法で、保険適応になっています。
週に1-3回程度の照射を6か月間、または合計60回程度照射するのが一般的です。
場合によりこの光線療法に外用剤や内服を組み合わせて、患者さんに最も適した治療法を選択していきます。

 ≫ ナローバンドUVB照射治療の詳細はこちら 


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イボ

イボにはウイルスなどによる感染するイボと体質からでる感染しないイボがあります。感染するイボは放置すると広がっていったり、大きくなるので早めの受診をお勧めします。

尋常性疣贅(ウイルス性イボ)

ヒトパピローマウイルスの感染、増殖が原因です。
プールやスポーツジムの足拭きマットなどから伝染します。ウイルスは皮膚表面の細かい傷から入り込み、増殖して大きくなります。放置すると増数、増大するので早めの治療をおすすめします。

液体窒素治療(保険適応)
第一選択の治療法です。液体窒素を患部に綿棒であてることにより、ウイルスの取り付いた細胞を直接破壊し、免疫を賦活させウイルスを駆逐します。
一番手軽な治療ですが、治療に痛みを伴い、1~2週間に1度の間隔で数回から十数回の治療が必要なのが欠点です。

手術治療(保険適応)
局所麻酔をして、イボを切り取る手術です。液体窒素で改善が見込まれない患者様に実施します。

伝染性軟属腫(水イボ)

小さな子どもによく見られるイボです。一般的に水イボと呼ばれています。ウイルスが原因で伝染しやすいのが特徴です。爪でひっかくと潰れて他の部位に広がるので注意が必要です。
治療法は比較的大きなものはピンセットでつまみとります。細かいものは自然消褪することもあります。
治療の際に痛みがあるため、局所麻酔のテープ(ペンレステープ)を貼り、30分後に処置をおこないます。あらかじめ30分前にペンレステープを貼ったまま来院して頂いても結構です。

青年性扁平疣贅

ウイルス性のもので、皮膚面からの盛り上がり方が少なく、滑らかな表面をしています。色は褐色で顔や手の甲などに小さなしみに似た突起がたくさんできます。自分の皮膚には感染しやすく、線状に並ぶ事もあります。若い女性に多くみられます。
治療は液体窒素は色素沈着を残すことがあるため、ヨクイニンを内服しながら自然に消えるのを待ちます。

尖圭コンジローマ

パピローマウイルスが原因で性器や肛門の周りに、白色~ピンクあるいは褐色の軟らかいイボがたくさんできます。かゆみや痛みなどの自覚症状はありませんが、炎症が加わるとかゆみや痛みを伴うこともあります。性行為によって感染することが多いと言われています。また原因ウイルスは陰茎がん、膣がんの原因ともなります。早めの治療をお勧めします。
治療法は液体窒素による治療で保険適応可能です。


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ウオノメ(鶏眼 けいがん)/タコ(胼胝 べんち)

ウオノメ(鶏眼 けいがん)

ウオノメは通常大人の足底や足趾(ゆび)などにできる直径5~7mm程の硬い皮膚病変で、歩行や圧迫により激しい痛みを伴うのが特徴です。一定部位に繰り返し異常な圧迫刺激が加わると、角質が厚く芯のようになり、真皮に向かって楔状に食い込んだ角質の芯が神経を圧迫して痛みを生じます。

タコ(胼胝 べんち)

タコも同様にどこかの皮膚の一部が慢性の刺激を受けて角質層が厚くなります。ウオノメと異なり、刺激を受けた部位全体の皮膚が少し黄色味を帯びて厚く硬くなって盛り上がり痛みの無いことが多いです。むしろ厚くなった角質のために感覚が鈍くなっていることもあります。タコは足底以外にも身体の様々な部位に生じます。(例えば、ペンダコ、座りダコ、子供の吸いダコなど)。

原因

ウオノメやタコの原因である「特定の皮膚部位への慢性刺激」は、あわない靴、長時間の歩行、足の変形(扁平足、開帳足、凹足など)、歩き方の異常(股関節異常、膝関節異常)、軟部組織の少ない骨や関節部位などに生じます。このような圧迫原因を見つけて、可能な限り改善することが予防と治療にとって最も重要です。圧迫の原因が改善されない限り、治療を続けても治らないばかりでなく、一度治っても再発することがあります。しかし、原因がわかっても実際には除去できない場合も多く、その場合は角質軟化剤や保湿剤などを用いたスキンケアやインソールパッドなどを用いて、なるべく局所の刺激を少なくするような治療も合わせて必要です。

治療

ウオノメの場合、歩行時の激しい痛みをとる必要があるため、楔状に食い込んだ角質を除去することが必要です。最も一般的に行われる方法は、ウオノメの大きさに合わせて切ったスピール膏を数日間貼って角質を軟らかくした後に、中心部の「芯」の部分だけをメスやハサミなどで切除します。疼痛軽減や再発予防のために、ドーナツ型パッドなどを用いて圧迫除去を行うこともあります。また、イボの治療の時のように冷凍凝固療法を行うこともあります。
歩行異常や骨の異常の可能性がある場合は、整形外科や足の診療所外来での治療が必要です。

タコについては、硬くなった角質を軟膏などで軟らかくしたり、スピール膏やハサミやメスなどを用いて適宜除去(胼胝処置)したりします。

当院では足の診療所特別外来(火曜・金曜)にウオノメ・タコの原因となる扁平足などの足の疾患に特化した外来を行っております。合わせてご相談ください。


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円形脱毛症

円形脱毛症とは、円形や楕円形の脱毛斑が突然生じる自己免疫疾患です。一般的には10円玉くらいの脱毛斑が頭部にできます。単発型、多発型、多発融合型から、頭部全体に広がる全頭型のものや、眉毛やまつ毛、体毛などに及ぶ重度のものまで、その症状はさまざまです。

内服薬

保険適応で、血流促進作用のあるセファランチンの内服を行う治療です。効果は一定ではありません。全頭型などの重症の患者様では内服ステロイド剤を使用することもあります。

外用薬

デルモベートなどの外用ステロイド剤(ローション)を使用します。また皮膚の血管拡張作用のあるフロジン液外用を塗布することもあります。

液体窒素

液体窒素を患部に対して当てることによって、頭皮に刺激を与えていく治療です。

ナローバンドUVB

 ナローバンドUVB による中波紫外線照射がいつ部の患者様に効果があるとの報告があります。
円形脱毛症に対する ナローバンドUVB 治療は保険適応外のため自費となります。
1回 1,500円(税別)


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AGA外来

人になかなか言いにくい悩みは誰でもあるものです。特に脱毛になるとなおさらです。当院ではそんな男性の相談しにくい悩みに対して男性医師がサポートしています。

 ≫ 詳しくはこちら 


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掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)

掌蹠膿疱症はウミが溜まった膿疱と呼ばれる皮疹が手のひら(手掌)や足の裏(足底)に数多くみられる病気で、周期的に良くなったり、悪くなったりを繰り返します。人によっては足と手のほかにスネや膝にも皮疹が出ることがあります。皮疹は小さな水ぶくれ(水疱)が生じ、次第に膿疱に変化します。その後、かさぶた(痂皮)となり、フケのように皮膚の表面(角層)がはげ落ちます。症状によっては膿疱と痂皮が混じった状態になります。病気の出始めにはかゆみを伴うことが多いです。また、鎖骨や胸の中央(胸鎖肋関節症)やその他の関節が痛くなることがあり、胸痛で内科を受診する患者さんもいます。足の皮疹は水虫によく似ているので、鑑別のために水虫を起こすカビ(白癬菌)がいるかどうか検査する必要があります。
原因ははっきりとはわかってはいませんが、扁桃腺や歯、鼻などに細菌による慢性炎症があると掌蹠膿疱症が生じることがあります。医学的にはこのような慢性炎症を起こしている病変を病巣感染と呼んでいます。内科や歯科で診察や血液検査を受け、病巣感染がないか確認する必要があります。さらに、日本では歯科金属(パラジウムなど)に対するアレルギーが引き金となり掌蹠膿疱症が発症した事例が報告されているため、銀歯をセラミックなどへの交換を考慮する必要があります。

掌蹠膿疱症の治療法

病巣感染や金属アレルギーなど、病気を悪化させる要因があれば取り除く必要があります。内科での抗生剤の投与や歯科での銀歯の交換が必要となります。これらの増悪因子がみつからない場合は、対症療法が中心となります。
治療には外用剤の塗布、内服薬、光線治療が主体となります。外用剤はかゆみが強かったり、新しい皮疹がたくさん出る場合は強いステロイド軟膏を使用し、良くなってきたら弱いステロイド軟膏や活性型ビタミンD3軟膏に変更します。内服薬はビオチン、ビタミン剤、場合によっては短期間のビタミンA誘導体の内服を行うこともあります。
光線療法では ナローバンドUVB照射療法 が効果的であり、保険適応ともなっています。当院では積極的に ナローバンドUVB照射療法 を行うことをお勧めしております。

統計では平均で約3~7年で完治する場合が多いと言われています。
根気強い治療が必要となるため、あきらめずにしっかりと治療をしていきましょう。


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中波紫外線療法 ナローバンドUVB(NB-UVB)

ナローバンドUVBとは

ナローバンドUVB

 乾癬  白斑  アトピー性皮膚炎 などに有効な新しい紫外線療法です。
これまで日本においては、外用療法にて効果の乏しい乾癬などの症例に対して、中波長紫外線(UVB)療法やソラレンと長波長紫外線(UVA)を用いたPUVA療法が行われてきました。
それに対してナローバンドUVB(NB-UVB)は中波長紫外線領域に含まれる非常に幅の狭い波長域(311±2nm)を持った紫外線で、1990年代より海外において普及し始め、現在では 尋常性乾癬 を初めとして、 アトピー性皮膚炎  尋常性白斑  円形脱毛症  掌蹠膿疱症 、多形日光疹、菌状息肉症の治療に保険適応で用いられています。薬をつけたり、飲んだりする手間がなく、照射時間が短く簡便で、しかもPUVA療法に匹敵する効果があるため、本邦でも急速に普及しています。安全性が高く、小児や妊婦にも使用可能であり、従来の治療法にナローバンドUVBを組み合わせる事によって内服やステロイド外用の量を減らすことが期待できます。

適応疾患

  • 類乾癬

などに保険適応です。

  • 結節性痒疹
  • 手湿疹、進行性指掌角化症

などへの有効性も報告されています。

治療方法

1週間に2~3回、症状が改善されて来れば2週間に1回程度照射します。
照射時間は通常は1~3分程度です。
初回は短時間照射から開始し、症状を見ながら照射時間を延ばします。
照射時間は個々の患者様の皮膚の状態や肌の紫外線吸収能によって異なります。
専門医とご相談のうえ決めさせていただきます。

この治療を受けられない方

光線過敏症のある方
皮膚悪性腫瘍の合併・既往のある方
免疫抑制剤内服または外用中の方

副作用

ナローバンドUVBの副作用としては、皮膚の赤み、色素沈着(日焼け)、ほてり感、ヤケドなどがありますが、PUVA治療などの他の紫外線療法より起こしにくいと考えられています。
※照射中には紫外線障害を防ぐ目的で紫外線カットゴーグルを着用します。


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美容皮膚科

肝斑(カンパン)

肝斑とはシミの一種で、30~50歳代に多く、ほほ骨のあたりや額、口の周辺などに境界が比較的はっきりしており、淡褐色・薄茶色のシミが左右対称性に現れてきます。通常のシミとなかなか区別が難しいこともあります。
肝斑の原因はまだはっきりしていませんが、紫外線、妊娠・経口避妊薬(ピル)などによる女性ホルモンのバランス変化、エステ器具などによる機械的刺激に毛細血管の出血や拡張などが考えられています。
紫外線予防や美白ケアやビタミンCの補給でも、なかなか効果が感じられないような消えないシミには、肝斑の可能性があります。

肝斑の治療法

トラネキサム酸(トランサミン)や、ビタミンC、ビタミンBや各種ビタミン剤の内服、ハイドロキノンやレチノイン酸の外用剤のほかに、最近ではレーザートーニングという新しいレーザー治療が可能となりました。当院では、キュテラ社製マイキューデュアルによるレーザートーニングを行い、従来の内服や外用剤などの基本的な治療に加えて、より効果的な複合治療を行っております。

myQdual:マイキューデュアル(QスイッチYAGレーザー)

myQdual:マイキューデュアル(QスイッチYAGレーザー)

当院のレーザートーニングは、QスイッチYAGレーザーのマイキューデュアルを使って、何回かにを分けながら優しくレーザーを当てる治療法です。
これまでのレーザー照射はスポット的なシミには効果的でしたが、肝斑には向かないものでしたが、マイキューデュアルによる治療ではレーザーがフラットに照射されるトップハット型で、均一にエネルギーを届けることができるため、効果的なレーザートーニングによるシミ・肝斑治療が可能です。
さらに、マイキューデュアルによる治療は、シミやくすみ以外にも、開いた毛穴を改善し、お肌にハリとツヤを与える効果があります。
レーザートーニング後はご自宅でのケアとして、院内で処方している乾燥予防の化粧品、UVケア商品(ヘリオケア)などを使用することを推奨しています。

レーザートーニングとは

myQdual:マイキューデュアル(QスイッチYAGレーザー)

レーザートー二ングは、皮膚のメラノサイト(色素を分泌する細胞)を刺激しにくい波長である1064nmのレーザーを低出力で照射することです。この方法で、メラノサイトを活性化させずにメラニン色素を穏やかに除去することができます。安全で効果的にしみ、肝斑やくすみ、炎症後色素沈着などを薄くしていくことが可能です。

 ≫ パンフレット『レーザートーニングについて』(PDF)

※治療間隔は、約1~2週間毎に治療を行います。
※治療回数は、症状や程度によって異なりますが、6回~10回の治療をおすすめしております。
※ただし、治療効果には個人差があるので、必ずしも完全に消えることはない場合もあります。

 ≫ 価格表はこちら 

肝斑10項目チェック

1
30~40歳代になって、突然シミができてきた。
2顔(ほほ骨)の辺りに左右対称のシミがある。
3エステや自宅などでフェイスマッサージを念入りにしている。
4境界の比較的はっきりとした淡褐色のシミがある。
5顔をよくこすることがある。
6普段の生活で強いストレスを感じている。
7生理周期や季節によって、シミの濃さが変わる。
8経口避妊薬(ピル)を服用している。または、妊娠の経験がある。
9サプリメントやビタミン剤の内服をしているが、なかなか効果がでない。
107光治療(IPL)やレーザー治療を受けたが、逆にシミが濃くなった。

チェック項目が多い方は、肝斑の可能性があります。一度ご相談ください。

当院での治療の流れ

  1. 問診
    医師または看護師が問診、治療、料金のご説明を行い、当院での美容治療に関してご説明いたします。そのうえで、患者様お一人お一人にあった治療計画をご提案いたします。
  2. 医師による診察
    患者様お一人お一人の状態を診察し、現在のお肌全体の問題点をご説明いたします。診察の結果と治療計画を再度患者様とご確認いたします。
  3. 施術
    肝斑の状態、色素沈着の種類、お肌全体の肌色(色白・普通・色黒)により、適切な治療設定(パワーなど)を行い、照射を開始します。症状や肌の状態にもよりますが、基本は1~2週間隔で6回ほど治療することをお勧めいたします。
  4. クーリング
    施術後、クーリングを行い修了となります。また治療後のケアとして、乾燥を防ぐための化粧品や紫外線予防のための化粧品などの処方しております。

よくある質問

  • 肝斑とはどんなシミで、何が原因ですか?
    30~50歳代の女性に多く、顔の頬骨あたりに左右対称の淡褐色・薄茶色のこすったようなシミとしてあらわれます。
    肝斑の原因は明らかになっておりませんが、一般的には紫外線や妊娠、出産、経口避妊薬(ピル)服用などによる女性ホルモンとの関係も原因と考えられています。
    また、ストレスや、顔を触りすぎたりする物理的な刺激による炎症が発症原因となることもあります。

  • 肝斑にレーザー治療をしたら悪化したと聞きました。大丈夫でしょうか?
    これまでは肝斑に対し、レーザー治療をおこなうことは禁忌とされてきました。
    しかし、当院で行っているレーザートーニング治療は肝斑を悪化させることなく、安全に肝斑を改善させることが可能となりました。さらに、この治療は肌に負担がかからない治療で、ダウンタイムを心配する必要が全くありません。

  • 肝斑と通常のシミがまざっていますが治療はできますか?
    基本的には可能です。患者様の症状をコンシェルジュがお聞きし、医師が的確に診断し、患者様に合わせた最適な治療方法をご提案いたします。レーザートーニングを行う前に、ハイドロキノン、レイチノイン酸などの外用剤やトラネキサム酸、ビタミンCの内服の治療を行い、ある程度シミを薄くしてから治療をすることも可能です。

  • レーザートーニングによる治療は痛いですか?
    チクッとするような軽い痛みはありますが、それほど気にならない程度です。
    もし痛みに対して敏感な患者様は、事前に局所麻酔のシールをお貼りしてから治療を行います。

  • 治療後はどうなりますか?
    ダウンタイムは全くありません。当日はメイクをしてご帰宅可能です。
    ただし、紫外線には極力浴びないようにしてください。また紫外線は肝斑の原因ともなるので、日焼け止めの外用薬、または内服薬(ヘリオケア)を併用されることをお勧めします。

  • 治療期間(回数)はどれくらいでしょうか?
    肝斑の程度や範囲により治療回数は異なりますが、目安として6回~10回程度です。

  • 市販薬では肝斑は治らないでしょうか?
    一般的な市販薬は、低用量のトラネキサム酸、ビタミンC、L‐システイン(アミノ酸)が主な成分です。肝斑の悪化の予防はできる可能性はありますが、完全に消失させることは難しいことが多いです。

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ホームケア

レーザー治療の後はアフターケアにメラニン色素生成を抑制するコスメやトラネキサム酸の内服、紫外線を予防する日焼け止めクリームや内服をお勧めします

ラエンネックPO(ヒトプラセンタサプリメント)

ラエンネックPO(ヒトプラセンタサプリメント)

しみ、しわの再発予防、美肌効果のあるサプリメント。
ヒト由来のプラセンタを使用したサプリメントです、1日1回2カプセルの内服で注射1アンプル相当の効果あります。

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シミ

皮膚に紫外線があたると角化細胞(ケラチノサイト)に異常が起こります。ケラチノサイトに異常が起こると、色素細胞から過剰にメラニンが作り出されます。またホルモンは色素細胞にメラニンを多く作らせます。それによって過剰に作り出されたメラニン色素は、皮膚のターンオーバーとともに排出しきれずに残ってしまうのです。それがシミの原因です。
また、皮膚のターンオーバーの乱れも排出出来ない理由の1つで、加齢に加え、紫外線、ナイロンタオルによる摩擦などの物理的刺激やストレス、ホルモンバランスの乱れなどの内的要因によることもあります。

シミといっても、いくつか種類があり、原因はもとより、それぞれの形状、出る場所、治療法も異なります。

老人性色素斑(日光黒子)

老人性色素斑(日光黒子)

年齢を重ねた時にもっとも出来やすいシミで、一般的に「シミ」と呼ばれているシミでもっとも多いものです。ほお骨の高いところやコメカミにできやすく、数mm~数10mmほどの大きさの平坦で丸い色素斑です。原因は、日常的に繰り返し紫外線を浴びたり、長時間紫外線を浴びたりすることにより、皮膚のメラニン細胞が活性化して、過剰なメラニンを作るために起こります。顔の中心より外側に多くできる傾向がありますが、紫外線があたりやすい手の甲や腕、肩などにみられることもあります。年齢と共に数が増加し、色も濃くなり、放置すると皮膚が盛り上がってきて、脂漏性角化症になるケースもあります。

治療方法

シミ(老人性色素斑)の治療は、第一選択はレーザー治療(QスイッチYAGレーザー/マイキューデュアル)になります。レーザーはシミなどの色素細胞のみを選択して壊すことができるため、正常な皮膚へのダメージを最小限にしてシミの色素だけを壊すことが出来ます。
レーザー以外の治療法としてハイドロキノン、トレチノイン、 ルミキシル などの美白効果のある外用剤、ビタミンC、トラネキサム酸などの内服薬で治療を行います。

治療後のケア

老人性色素班の発生予防には何と言っても紫外線から肌を守ることです。そのため、日ごろから日焼け止めクリームを使用し、夏場は帽子や日傘など更なる遮光を心がけることが大切になります。≫ 価格表はこちら 

肝斑

肝斑

頬骨や鼻の下、額に左右対称にでる濃淡の均一なシミ。30~40代の女性によく見られ、閉経とともに消えるので、女性ホルモンが関係していると言われています。また、妊娠中やピルの服用中にも出現しやすくなります。
マイキューデュアル(YAGレーザー)によるレーザートーニングやハイドロキノン、トレチノイン、ルミキシルなどの外用剤、ビタミンC、トラネキサム酸などの内服薬で治療を行います。

詳細は 肝斑のページ をご覧ください。

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そばかす(雀卵斑)

そばかす(雀卵斑)

鼻を中心に1~4mmくらいの小さい茶褐色の斑点が、左右対称に散らばったようにでるのが特徴です。鼻周辺、瞼の上や額、口周囲などが現れやすい部位ですが、背中・胸元・首・肩・手などにもできます。純粋にそばかす(雀卵斑)だけが出ているという方は少なく、他のシミやアザが混在することが多いです。
幼少期から思春期にかけて女性に現れることが多く、紫外線や妊娠、出産で悪化する場合があります。また季節により色が変化することも特徴で紫外線が強まる春から夏にかけては目立ちやすくなることがあります。
原因は、他のシミ同様、肌の代謝が低下することにより、メラニン色素が排出されずに皮膚に沈着しているために起こりますが、遺伝的な要因も大きく、色白で日焼けしても赤くなるだけの、体の色素が薄い方によく見られます。

治療方法

当院ではそばかす(雀卵斑)の治療はレーザー治療をお勧めしております。そばかす(雀卵斑)は症状が広範囲にわたるケースが多いため、一度に広い範囲への施術が可能でダウンタイムが少ないQスイッチYAGレーザー/マイキューデュアルによるレーザートーニングが選択されます。治療回数は程度にもよりますが、5-6回程度必要です。
多くの場合、そばかす(雀卵斑)の治療はレーザーだけではなく外用薬による治療も併用しています。
そばかす(雀卵斑)の治療では、特にハイドロキノンや ルミキシル といった美白剤を中心とした外用薬や、内服薬としてビタミンC、トラネキサム酸などを処方します。

治療後のケア

そばかす(雀卵斑)は再発しやすいとされるため、普段から紫外線を避ける注意が必要です。紫外線予防のため ヘリオケア の内服または外用剤を使用することを推奨しています。また、強い刺激やオイルは再発の原因となるため、日頃のスキンケア方法も重要です。刺激の強い洗顔料は避け、クレンジングも優しく行ってください。オイルが多く配合されている化粧品は、ソバカスを増やす可能性がありますのでお気を付けください。再発予防のため、院内でホームケア化粧品を販売しております。ご相談ください。

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脂漏性角化症(老人性疣贅、老人性イボ)

脂漏性角化症(老人性疣贅、老人性イボ)

イボ状に盛り上がった状態のシミで、色は肌色、茶色、黒色まであり様々で、触った感触がザラザラする光沢のないシミです。初めは1~2mm程度で平らであったものが、シミの角化が進み、盛り上がったり、突出したしこりになったり、徐々に大きくなっていくこともあります。そのため、老人性疣贅(ろうじんせいゆうぜい)、老人性イボとも呼ばれます。疣贅といっても通常のウイルスによる尋常性疣贅と異なり、加齢による肌の老化により角質の構造が異常になるために発生します。老化現象の一つであるため、誰にでも発症する可能性があり、30歳以上の男女の手のひら、足の裏以外の皮膚であればどこにでも発生しますが、特に頭・顔・体・上肢に多く見られます。老人性色素斑が進行すると脂漏性角化症になるとも言われています。

治療方法

脂漏性角化症は保険適応での治療は液体窒素の治療となります。ただし、治療に時間がかかることと、治療後に炎症後色素沈着が出る可能性があります。
当院では脂漏性角化症は皮膚が盛り上がっているため、イボやホクロの治療に用いる炭酸ガスレーザーを用いて、膨らんだ部分の細胞組織を除去する治療(自費診療)をお勧めしております。さらにシミ(老人性色素斑)が混在している場合はQスイッチYAGレーザーを組合せた治療となります(別途シミに対するレーザー治療の料金が必要となります)。
症状を放置することで大きくなったり数が増えたりする可能性があるため、早い段階での治療を推奨いたします。

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ホクロ

ホクロでお困りの患者様へ 保険適応で治療可能な場合もあります。

「ホクロ」と一口に言っても、平らなもの(黒子)、出っ張っているもの(母斑細胞性母斑)などいろいろな症状があります。ホクロなのか、おできなのかわからない場合もあったり、徐々に大きくなってくるホクロのようなおできもあります。
まずは、一度、ご相談ください。

保険診療でのホクロ治療

ホクロの大きさ、性状によって手術治療またはレーザー治療(炭酸ガスレーザー)かを選択して治療を行います。
(美容目的のホクロの切除やレーザーで1回に多くのホクロを切除する場合は自費診療となります。自費診療での料金は料金表のページを参照してください。)

手術でのホクロの治療

局所麻酔をして、メスでホクロ・おできを切り取ります。手術はホクロを完全に除去することを第一に考えた場合の治療法です。術後は切除したホクロに悪性な細胞(基底細胞がん、悪性黒色腫など)がないか病理検査を行っております。
ホクロやおできの大きさや数、治療法にもよりますが、保険診療の治療費は3割負担の方で約10,000円~16,000円です(手術代・処方料・検査費用含む)。

レーザーでのホクロの治療

レーザー

炭酸ガスレーザーでホクロを切除する治療です。
ホクロがあることによって機能的に問題が生じる場合は保険適応での切除が可能です。ただし、美容的な目的での切除や一度にたくさんの切除の場合は保険の適応になりません。

局所麻酔をして、レーザー光を照射して、その部分の組織を瞬時に蒸発させます。
傷の治り易いテープなどを貼り、治療後は少し凹んだ丸いキズになりますが、徐々に平らになっていきます。
場所によっては少し凹むこともありますが、ほとんど目立つことはありません。
治療費は保険適応の場合は大きさと数により金額が変わってきますが、おおよそ6,000円~15,000円程度です。自費診療の場合、治療費は8,000円~24,000円(税別、初診料再診料別途)です。

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ホクロのレーザー治療とは?

ホクロの除去方法の一つとして、炭酸ガス(CO2)レーザーによるくりぬき法があります。隆起した部分やメラニンを含めたホクロ全体を蒸散させて削り取る治療です。治療後はぽっかりと穴があいた状態になり、欠損した部分の皮膚は軽度の浸出液を伴う傷の状態になりますが、約1週間~10日前後で皮膚が再生して治癒します。
具体的な手順としては、まずホクロが悪性でないかの確認をおこなってから局所麻酔を行います。
その後、炭酸ガスレーザーで蒸散させる部分にマーキングを行い、実際にホクロを炭酸ガスレーザーで切除します。治療時間は約5分~10分ほどで済みます。ホクロが除去されたら、小さいものは傷に軟膏が塗り、大きめのものは創傷被覆材のテープで保護します。
手術後、傷が完全にふさがる1~2週間は、軟膏や傷を早く治すテープで覆っておく必要があります。傷がふさがってからも、多少赤みが残る場合もありますが、時間が経つにつれて、徐々に赤みも消えていきます。

炭酸ガスレーザーのメリット

炭酸ガスレーザーは平坦なホクロのほか、Qスイッチレーザーでは治療が難しい盛り上がったホクロや、色調が淡いホクロなど、様々なホクロの治療ができるということがメリットです。また、炭酸ガスレーザーによる治療は、1回の治療である程度のメラニン色素を含めた母斑細胞全体を除去できるということもメリットの一つです。
また、手術治療では線状の傷痕がほぼ残ってしまうのに比べると、傷痕が目立ちにくいことなどもメリットです。

ほくろの炭酸ガスレーザーのデメリット

まず、少しでも悪性の疑いがあるホクロは適応外となります。幼少期からあるホクロや青く見えるホクロは、皮膚の深いところまで色素細胞が入り込んでいるため、複数回の治療が必要になってしまう上、完全には取りきれない場合もあります。場合によっては数年たってから追加治療を要することがあります。
炭酸ガスレーザーの治療では痛みを伴うことがあります。そのため局所麻酔が必要になります。小さいものは表面麻酔のみでも可能ですが、大きいもの、深いものは局所麻酔の注射が必要です。また、1度であまり深くまで削りすぎると、陥没してしまったり、逆に盛り上がったりしてしまうことがあるため、再照射する必要がある場合もあります。再発のリスクがあるということ、完全には取りきれないことがあるということがデメリットとして挙げられます。
削った部分が上皮化するまでに時間がかかるため、10日前後軟膏外用やテープ保護などのダウンタイムを要します。また治療後に赤みや炎症後色素沈着が起こることがありますが経過ととともに薄くなっていきます。

よくある質問

  • ホクロは癌になることはありますか?
    一般的なホクロ(単純黒子、母斑細胞母斑)は通常、癌化する可能性はあまりありません。ほかの皮膚と変わりません。ただし、巨大で有毛性の母斑細胞母斑からは悪性腫瘍が発症する頻度が高いことが分かっています。
    まずはホクロをきちんと診断することが必要となります。ホクロの診断はダーモスコピーと呼ばれる皮膚顕微鏡で観察を行い癌化の可能性がないか確認を行います。

  • 1回で治療は終わりますか?通院頻度はどのくらいですか?
    ホクロは1回のレーザー照射で取りきれることが普通です。炭酸ガスレーザー照射後、約1週間後、約1ヶ月後の再診をお願いしております。取り切れていない場合は追加で照射が必要な場合もあります。

  • ホクロの治療は保険が効きますか?
    ホクロにより何らかの機能的問題がある場合に保険適応となります。
    等の場合です。
    完全な美容目的の場合や一度にたくさんのホクロのレーザー照射は保険がきかず、自己負担になりますのでご注意ください。

  • 痛みはありますか?
    局所麻酔を用いて治療を行いますので、治療中は痛みが軽減されます。ただ、麻酔薬を注入する際にチクッとした痛みはあります。極細の針を用いて麻酔薬を注入することで痛みを最小限にしています。

  • あとは残りますか?
    ほんのわずかですが、痕が残ります。ホクロの治療を全く傷跡なく治療することは不可能です。傷跡を極限まで小さくするように心がけております。治療した部位にもよりますが、1cm未満の通常サイズのホクロであれば、ほぼ傷跡がわからないことの方が多いです。

  • レーザー治療後に運動することは出来ますか?
    運動制限は特にありません。ただし、紫外線に当たると痕が残ったり、炎症後の色素沈着の原因となるので、長時間の屋外での運動はお控えください。

  • レーザー治療後に入浴することが出来ますか?
    レーザー治療当日の入浴はお控えになり、シャワーでお願いします。
    治療翌日からは入浴可能です。

  • 再発することはありますか?
    まれに再発することがあります。逆に強いパワーで完全に除去するためにレーザーを当てると逆効果のこともあります。

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アクロコルドン

アクロコルドンは主に首にできる微細なイボです。首のほかに腋や鼠径部にも発生します。皮膚の柔らかい場所に好発し、イボ自体は柔らかいのが特徴です。色は肌色で2ミリ~3ミリ程度の小さなイボです。加齢とともに発症が増え、女性や肥満の方に発症することが多いと言われています。

アクロコルドンの原因と特徴

イボにはウィルス感染が原因のものと、そうでないものがありますが、首にできるアクロコルドンは非感染性のイボと言われており、イボが生じる原因は、はっきりとわかっていません。中年以降の女性に好発し、30代から次第に発症の確率が高くなっていきます。アクロコルドンはイボの大きさは数㎜程度で、色は肌色または褐色です。悪性腫瘍ではなく良性腫瘍なので大きな心配はありませんが、見た目が気になる場合は治療をおすすめします。

アクロコルドンの治療

レーザー治療

アクロコルドンの治療は凍結療法などもありますが、最近ではレーザー治療が主体です。レーザーの種類は炭酸ガスレーザーを用いて、瞬間的に焼き切ります。数が多い場合には数日に分けて治療をおこないます。なお、レーザー治療は保険適応外です。

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ホームケア商品

プロが選んだメディカルコスメ、いつでもしっかりケアできるアイテムを取り揃えています。

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美容皮膚科 治療費のご案内

ご来院の際は保険証をご持参ください。
美容皮膚科治療は一部の保険適応疾患を除き自費診療となります。保険診療、注射治療ですでにおかかりの方でも、初診料3,000円(税別)、再診料1,000円(税別)が別途かかります。
料金は予告なく変更する場合がございます。料金はすべて税別料金です。
自費診療のお支払いのみカードがご利用いただけます。
※カードの利用は一括払いのみです。(VISA、JCB、マスターカード、アメリカンエキスプレス、ダイナースなど各種取り扱い)

1、レーザートーニング(肝斑、しみ、そばかす治療)

レーザートーニング<顏>

  • 単発(肝斑、両頬ラインのみ)
    10,000円
  • 5回コース(肝斑、両頬ラインのみ)
    45,000円
  • 単発(そばかす、雀卵斑、肝斑、顔全体)
    20,000円
  • 5回コース(そばかす、雀卵斑、肝斑、顔全体)
    90,000円

肝斑 レーザートーニング(マイキューデュアル)のご案内。
注)5回コースの患者様も来院時には別途再診料1,000円(税別)がかかります。

2、レーザー治療(QスイッチYAGレーザー:マイキューデュアル)

シミ(老人性色素斑)

  • 治療する面積が合計0.5cm²未満のもの
    5,000円
  • 治療する面積が合計0.5cm²~1cm²未満のもの
    10,000円
  • 治療する面積が合計1cm²以上のもの
    0.5cm²につき5,000円を加算
  • 保険適応の疾患の場合(太田母斑・両側性遅発性太田母斑様色素斑点(ADM)・異所性蒙古斑・扁平母斑)
    6,000円~12,000円程度(3割負担の場合)別途保険診療に基づいた所定の初診料、再診料、検査料、処方箋発行料がかかります。

3、レーザー治療(CO2レーザー)

シミ(脂漏性角化症、老人性疣贅)・ホクロ・イボ・タコ等

  • 大きさが3mm未満のもの
    8,000円
  • 大きさが3mm以上、6mm未満のもの
    16,000円
  • 大きさが6mm以上のもの
    24,000円

疾患や診察所見により一部保険適応となる場合もございます。その際は所定の保険点数に基づいて、初診料、再診料、検査費用、治療費を申し受けます。

アクロコルドン(首のイボ)

  • 1個あたり
    1,000円

4、各種注射・点滴治療(注射治療のみの患者様は初診の際のみ、初診料1,500円税別がかかります。)

  • プラセンタ2アンプル
    2,200円
  • プラセンタ1アンプル・美肌注射
    3,000円
  • プラセンタ2アンプル・美肌注射
    4,000円
  • プラセンタ1アンプル・シミ改善注射
    3,000円
  • プラセンタ2アンプル・シミ改善注射
    4,000円

  • ニンニク注射
    2,500円
  • スペシャルニンニク注射
    3,700円
  • 高濃度ビタミンC点滴12.5g
    11,000円
  • 高濃度ビタミンC点滴25g
    16,000円

5、ホームケア

(1)ハイドロキノン・トレチノイン(シミ・肝斑・美白外用剤、毛穴、小皺治療)

トレチノイン、ハイドロキノン

  • ハイドロキノン(5%)5g
    2,000円

(2)プラセンタサプリメント

ラエンネックPO(プラセンタサプリメント)

  • 50カプセル(25日分)1日1回 2カプセル内服
    12,000円
  • 100カプセル(50日分)1日1回 2カプセル内服
    20,000円